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高血圧

 健康長寿の6つの要素のうち1つは、血圧が高くないことです。血圧とは心臓が血液を送り出すときに血管の壁にかかる圧力のことを血圧といいます。

最高血圧と最低血圧

 心臓が送り出す血液の量は、個人差がありますが1回の収縮で約コップ1/3です。

 心臓は全身に血液を送り出すときに強く収縮し、このときに血液の壁にかかる圧力がもっとも高くかかります。このときの血圧を収縮期血圧(いわゆる最高血圧)と言います。

  一方、血液が全身を巡って心臓へ戻ってきたとき、心臓は拡張し血液の壁に圧力がもっとも低くなります。このときの血圧を拡張期血圧(いわゆる最低血圧)と言います。

 

高血圧の診断

 血圧を測ると、「135/85mmHg」というように2つの数字で表示されます。

 数字の大きいほうが収縮期血圧で、小さいほうが拡張期血圧です。

 日本高血圧学会によると、正常な血圧は、収縮期血圧が130mmHg未満、拡張期血圧が85mmHg未満です(130/85未満)。さらに心臓や血管に最も負担のない理想的な血圧は、120/80未満とされています。

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 収縮期血圧が140mmHgを越えるか、拡張期血圧が90mmHgを越えると「高血圧症」と診断されます。

  血圧は、1日の中でも昼間活動しているときは高く、夜、寝ているときは低くなります。これは交感神経と副交感神経の働きによるものです。

 精神的に緊張したり、ストレスを感じたり、激しい運動をしたりすると血圧は上昇します。逆に、リラックスしている時や睡眠時は副交換神経が働いて血圧は低くなります。家庭では、起床1時間以内の朝食前か、就寝前の安静時に測るのがよいとされます。先の数値を5づつ低めにした基準を使います(正常は125/75未満、高血圧は135/85以上)。

 

高血圧は何故怖い?

 高血圧を放っておくと、高い血圧に耐えられるように血管が固くなり、動脈硬化を引き起こす原因となります。動脈硬化が進むと血栓ができたり、コレステロールなどが固まって、詰まりやすくなります。また高血圧は、心臓に負担がかかるので心肥大や狭心症などにもなります。

 

高血圧になる理由は

 原因ははっきりしていない点もあるのですが、遺伝的要因のほか、生活習慣による影響がおおきいようです。

 男性は女性よりも高血圧になりやすいようです。これは、仕事上のストレスや喫煙・飲酒などの高血圧になりやすい生活習慣が男性に多くみられることにあります。女性でも更年期を迎えるとホルモンバランスが乱れ、自律神経に影響がでてで血圧の上昇につながります。

 

高血圧の予防

 ①食塩を控える

 塩分を摂り過ぎると体内のナトリウムの量が増えて高血圧を引き起こします。このナトリウムを排出する働きがある成分がカリウムです。塩分を控えるとともに、カリウムを多く含んだ食材(ほうれん草、里芋、枝豆、たけのこ、バナナ、トマトなど)を積極的に食べるようにしましょう。

 ②肥満解消

 肥満になるだけで体内を循環する血液の量が増えるため、心臓がより大きな力を加えるため血圧が上昇します。肥満は、高血圧だけでなく糖尿病や高脂血症などの原因にもなっており、改善効果は高いものです。運動や食事療法で標準体重に近づける努力が必要です。とくに軽い運動を毎日少しづつでも継続的に続けると、血圧を下げる働きがあります。

 ③お酒はほどほどに

 お酒は適量であれば血液の循環をよくする働きがありますが、飲み過ぎると心臓や血管に負担がかかり血圧が上昇します。お酒のおつまみは塩辛いものになりがちで、塩分の摂り過ぎにもつながるので、注意しましょう。

 ④禁煙

 タバコを1本吸っただけでも収縮期血圧が10~20mmHg上昇すると言われています。タバコに含まれるニコチンが交感神経を刺激して血管を収縮させるばかりでなく、血圧を上昇させるホルモンを放出させます。また、煙と一緒に吸う一酸化炭素が、ヘモグロビンが酸素を運ぶのを阻害します。その分、心臓は血液をたくさん送り出そうとして、血圧が上昇するのです。とくに寝起きの喫煙は血圧を一気に上昇させます。